「このメンバーと一緒にやる時間も本当に短いと思うので」小林慶太のゴールを守り切ってリーグ無敗継続中!|vs流通経済大学付属柏高等学校 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020 関東 第4節

2020年10月3日(土)11:00 東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020 関東 第4節
FC東京U-18 1-0 流通経済大学付属柏高等学校

2勝1分で臨む第4節。FC東京U-18は小林慶太選手のゴールを守り切って流通経済大学付属柏高等学校に勝利しました。これで第4節を終えて無配継続中です。このままの調子で突き進め!

<スターティングメンバー>
GK彼島優
DF大森理生 古屋颯眞 大迫蒼人 小林慶太
MF常盤亨太 梅原翔琉 角昂志郎 梶浦勇輝
FW青木友佑 谷村峻

<リザーブ>
GK齋藤朝陽(FC東京U-15深川)
DF宮下菖悟 中野創介
MF佐藤恵介 安田虎士朗 加藤大地
FW須藤和希

大迫蒼人選手が先発に復帰。大森理生選手、古屋颯眞選手、小林慶太選手と共に守備をかためます。フォワードは青木友佑選手と谷村峻選手。野澤零温選手がメンバー外となりました。

小林慶太「『ああ、自分のゴールで合ってたんだ』とちょっと安心しました(笑)」

先制点は58分。常盤亨太選手と角昂志郎選手のコンビで侵入した左サイドからのクロスを青木友佑選手があわせて最終的に小林慶太選手が頭で押し込みました。

 最初は誰が決めたのか、よくわからなかった。高円宮杯プレミアリーグ2020関東第4節。FC東京U-18(東京)対流通経済大柏高(千葉)の後半13分。大迫蒼人(2年)の右クロスを常盤亨太(3年)が残し、角昂志郎(3年)の仕掛けから青木友佑(3年)がシュートを放つ。

「正直、自分の中で触った感覚はあったので、ゴールに入ったボールを見ながら結構喜んで振り向いたら、もう友佑が両手を広げて喜んでいたんですよ。『あれ?オレ、触ってないことになってるのかな?』みたいな感じはありましたけどね(笑)」

 言葉の主は小林慶太(3年)。青木のシュートに反応し、頭でコースを変えたボールがゴールネットへ吸い込まれたにもかかわらず、自分の得点だという確信がなかったというから面白い。「その後でみんなが来てくれたので、『ああ、自分のゴールで合ってたんだ』とちょっと安心しました(笑) 本当に8割ぐらいは友佑が押し込んだ感じだったので、おいしい所を持ってっちゃったなと。むしろ『こっちがすいません』みたいな感じですよね」。言葉の端々に“おかしみ”が滲む。

 結局、このゴールが決勝点。1-0で勝利したFC東京U-18は3勝1分けと無敗を維持したまま、中断前のリーグ戦を首位で終える。唯一のスコアラーとなった小林は「記録に名前が残るのが普通に嬉しいですね。まだ4節ぐらいしかやっていないので、得点ランキングの下の方を見ていたら5位ぐらいにいるかもしれないですし(笑)」とニコリ。プレミア初ゴールに自然と表情も緩む。

引用元:ゲキサカ
“イジられ系”サイドバックが決めたプレミア初ゴール。FC東京U-18DF小林慶太は日々進化中
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?313007-313007-fl

「サッカーの奥深さを知ることができて楽しいですし、そこでの成長も自分の中でだんだん実感できている所もあるので、本当にこのポジションをやって正解だったのかなと思います」

小林慶太選手はもともとは守備的な中盤の選手でした。コロナウイルス感染症の影響で開幕が延びて迎えたプレミアリーグ2020の開幕節、小林慶太選手はサイドプレイヤーとしてFC東京U-18の勝利に貢献しました。それからは試合を重ねるごとに成長を感じるプレイを見せてくれています。これからも活躍する姿をみせてくれ~

 もともとはボランチが主戦場だったが、「(中村忠)監督からは去年から『4-4-2だったら真ん中より後ろの8枚、3-4-3だったら7枚のどこでもできるようにしておけ』という話をしてもらっていました」とのこと。自粛期間が明けてからは、本格的にサイドバックへのチャレンジがスタートする。

 コンバートに対しては自身も前向きだった。「ボランチだともう正直ウチはタレントが多いですからね。常盤は完全にチームの中心ですし、梶浦(勇輝)も上手いですし、そういうことを考えたら、ボランチで出れないことも自分の中で納得できるなと。だからこそ、サイドバックにトライするのもいいんじゃないかなと思っていました」。

 ボランチとサイドバックでは、まず視野がまったく違う。「自分は本当に攻撃が苦手で(笑)、センスの問題もあると思うんですけど、ボランチは360度を見なきゃと考えると、自分のプレーで精いっぱいになっちゃうというか、周りに声を出せなくなる所がありました。でも、サイドバックだと見るべき範囲もボランチより狭いので、ちょっと余裕ができた所もあって、同サイドのサイドハーフを動かしたり、声を出せるようにはなってきました」。プレーに余裕の出てきた自分を感じている。

 プレミアの舞台でも開幕戦となった横浜FMユース戦の前半こそ、緊張感からなかなか思ったプレーができなかったものの、後半からは落ち着いて持ち味の守備力を遺憾なく発揮。「そこからは基本的に守備はずっとそつなくできているんじゃないかなと思います」と、サイドバックでのプレーに手応えを掴みつつあるようだ。

 さらに、新しいポジションはサッカーそのものの楽しさを、改めて問い掛けてくれている。「試合中に京増コーチからも言われるんですけど、オープンで持つとか、もらった時に最初に縦を見ながらプレーするとか、ポジションの取り方1つで相手をどれだけかわせるかということを考えるだけでも、サッカーの奥深さを知ることができて楽しいですし、そこでの成長も自分の中でだんだん実感できている所もあるので、本当にこのポジションをやって正解だったのかなと思います」。

 小林に話を聞いていると、しきりにチームメイトたちが冷やかしの声を掛けていく。「結構このチームのヤツらはオレのことをイジってきますね。本当にだいぶ“めんどくさい”ぐらいにイジってくるので」と苦笑しつつ、続けた言葉に本音も滲む。「今の所はまだ『ああ、もう少しでこのイジりもなくなって、ちょっと楽になるな』みたいな気持ちはあるんですけど(笑)、何だかんだ卒団したらちょっと寂しい気持ちにもなるんじゃないかなと思いますね」。この仲間と過ごせる時間もあと数か月。確実に終わりは見え始めている。

 みんなが構いたくなるような柔らかい雰囲気の中に、秘めているものは熱い。「サイドバックって足が速いイメージがあると思うんですけど、自分はチームで下から数えた方が早いぐらい足が遅いですし、スタミナも並の選手ですし、これと言って特徴みたいなものはないんです。でも、バイエルンのキミッヒ選手を見て感じたことがあって」。

「最近はボランチになっていますけど、右サイドバックでも闘える選手というか、小柄で足元が上手い選手なのに、闘志むき出しで球際にも激しく行くので、『魂溢れる選手だな』と感じますし、やっぱりそういう選手がどこのポジションでも生き残っていくんだなと。だから、球際とか魂の部分では負けちゃいけないなというのは参考にしていますね」。目指すのは“魂溢れる選手”。その想いは確実にプレーへ現れ始めている。

 小学校3年生から纏ってきたエンブレムへの忠誠心は、強い。「自分はスクールからFC東京でプレーしてきたので、その育ててもらったクラブにどういう形で恩返しするかと言ったら、やっぱり結果を出していかないといけないですし、このメンバーと一緒にやる時間も本当に短いと思うので、悔いなくやっていきたいです」。今シーズンから取り組んでいる新しいポジションも、ようやく板に付いてきた。“イジられ系”サイドバックは、魂溢れる選手を目指して。小林慶太。日々進化中。

引用元:ゲキサカ
“イジられ系”サイドバックが決めたプレミア初ゴール。FC東京U-18DF小林慶太は日々進化中
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?313007-313007-fl
第4節 全試合ハイライト | 高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2020関東

次の対戦相手は柏レイソルU-18

次節の対戦相手は柏レイソルU-18。ここまでの4試合を戦って2勝1分1敗の4位に位置しています。日本クラブユースサッカー選手権関東大会が開催されますので少し期間は空いてしまいますが、ひと回り大きくなった姿を楽しみにしたいと思います!

この第5節もスポーツブルさんで試合中継があると思いますので応援しましょう!

2020年11月22日(日)15:00 @日立柏総合グラウンド
柏レイソルU-18 – FC東京U-18