常盤亨太「執念みたいなところをもう少し出さないと」|vs船橋市立船橋高等学校 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020 関東 第3節

2020年9月27日(日)11:00 船橋市法典公園(グラスポ) 球技場
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020 関東 第3節
船橋市立船橋高等学校
0-0 FC東京U-18

リーグ2連勝の勢いで臨む第3節。リーグ開幕2連敗でまずは守備意識を高めてきた船橋市立船橋高等学校の守備を前にゴールを奪うことができず、試合は0-0で終えて勝点1を分け合う結果となりました。

<スターティングメンバー>
GK彼島優
DF谷村峻 大森理生 古屋颯眞 小林慶太
MF常盤亨太 梅原翔琉 角昂志郎 梶浦勇輝
FW青木友佑 野澤零温

<リザーブ>
GK西山草汰
DF宮下菖悟
MF上田浩大 加藤大地
FW須藤和希 熊田直紀

谷村峻選手が先発メンバーに入り。大森理生選手、古屋颯眞選手、小林慶太選手とともに最終ラインで並びました。今節は宮下菖悟選手がベンチ入り。大迫蒼人選手、新良介選手、佐藤恵介選手がベンチ外となりました。

スコアレスドロー決着

 FC東京U-18は復帰したプレミアの舞台で開幕2連勝。一方の市立船橋は連敗スタートだった。その市立船橋は波多秀吾監督が「(過去2試合で前半に先制し、後半盤石の戦いをしていたFC東京に対し)やらせたくないな、何とか焦らせたいなというところがあって、前半は絶対に失点したくないと守備から入りました」と説明したように、強敵相手に守備意識高く試合をスタートする。

 市立船橋は「前半に関しては、ある程度の狙い通りのところかなというところです」(波多監督)という内容だった。FC東京にボールを支配されていたものの、幾度か前向きにボールを奪い、ラストパスへ持ち込んでいたほか、右の快足WB長田京兵(3年)と左のWB木内拓海(3年)の突破力を活かしてセットプレーを獲得する。そして、36分には、MF八木智哉(3年)の落としからFW平良碧規(2年)が右足を振り抜くなど、相手ゴールを脅かすシーンも作り出した。

引用元:ゲキサカ
強豪同士による熱く、“泥臭い”戦い。FC東京U-18の猛攻を市立船橋が執念の守りで封じ、0-0ドロー
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?312500-312500-fl

常盤亨太「きょうはオレらの方が熱く、泥臭く行こう」

キーワードは「熱く、泥臭く」。ユースはスマートで~の様な評を聞くこともありますが、FC東京U-18はどの試合にも「熱く、泥臭く」臨みます。

 一方、FC東京のMF常盤亨太主将(3年)は「(一般的によく言われるのはユースに比べて)高校サッカーの方が熱いと。でも、試合前に『きょうはオレらの方が熱く、泥臭く行こう』と言った中で守備では良かったと思うんですけれども……」と振り返る。個々の力で上回るFC東京は獅子奮迅の動きを見せる常盤を筆頭に、各選手がハードワークを継続。相手が攻め切る前にボールを奪い取り、波状攻撃を繰り広げた。

引用元:ゲキサカ
強豪同士による熱く、“泥臭い”戦い。FC東京U-18の猛攻を市立船橋が執念の守りで封じ、0-0ドロー
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?312500-312500-fl

中村忠監督「数少ないリーグの中で色々なチームとやれるのはありがたい」

両チームとも決定機をつくるも決めることはできず、試合は0-0で終えました。試合は続きますので課題と改善を繰り返していくしかないですね。

 前半12分、ゴール前のこぼれ球に反応したFW青木友佑(3年)が決定的な左足シュート。その後も青木がシュートへ持ち込んでいたほか、左の19年U-17日本代表MF角昂志郎(3年)と右のMF梅原翔琉(3年)が個でもサイドを攻略してゴール前のシーンを作り出す。20分には角がカットインから右足シュートを放ち、44分には梅原がパンチのある左足シュートを打ち込んだ。

 相手にほとんど攻撃機会を与えずボール支配するFC東京は後半も、U-18日本代表CB大森理生(3年、トップチーム昇格内定)が精度の高いサイドチェンジ。また、ボランチの位置から繰り返しPAまで飛び出してくる常盤や、好トラップからゴール前に潜り込もうとするFW野澤零温(2年)の動きなどをアクセントに分厚い攻撃を継続する。

 市立船橋は攻撃時にボールのおさまりどころがなく、また中盤が後ろに引き込まれたため、後半はより押し込まれる展開に。我慢の時間帯が続いたが、DF石田侑資主将(3年)が「1人で無理なら2人とか練習からやっていた」という市立船橋はゴール前、またサイドの局面で人数を掛けて守り、食い下がる。

 波多監督が「きょうはあの3枚が肝になるなと思っていた。最後まで切らさずに守備してくれた」と評したように、中盤の要であるMF佐久間賢飛(3年)と八木、MF岩田夏澄(3年)の中盤3人が献身的に守備を続け、時にDFと3人がかりでボール奪取。エリア内では石田をはじめとしたDF陣が体を張って決定打を打たさない。

 FC東京は後半11分、ゴール前の混戦から青木が抜け出してゴールネットを揺らすがオフサイドの判定。16分に常盤の折り返しを梅原が左足で叩くが枠上に外れてしまう。さらに28分には常盤のインターセプトから角が斜めに切れ込んでスルーパス。これを交代出場FW須藤和希(3年)が左足シュートし、30分には右サイドから崩してファーでフリーの角が狙うが、これは市立船橋WB長田がブロックする。

 FC東京の中村忠監督は「数少ないリーグの中で色々なチームとやれるのはありがたい」とコメントしていたが、この日は守る相手をどうこじ開けるかにチャレンジしていく。各選手が勝利への強い意志を持って攻撃を継続。中央、左右から相手ゴールへ向かい、自然とボールが集まってきていた角がドリブルで穴を開ける。また、40分には常盤の右足シュートが枠を捉えるなど攻め続けたが、「(絶対に取るんだという)執念みたいなところをもう少し出さないと」(常盤)というFC東京は得点を奪うことができない。

 市立船橋は石田やGK細江彦太(3年)を中心に各選手が集中していた。細かなミスや不要なファウルもあったが、その守りは試合終盤も強固。終了間際の素早いサイド攻撃こそ不発に終わったものの、勝ち点1をもぎ取った。

引用元:ゲキサカ
強豪同士による熱く、“泥臭い”戦い。FC東京U-18の猛攻を市立船橋が執念の守りで封じ、0-0ドロー
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角昂志郎「自分がこのチームを勝たせなきゃといけないので、何とか1点もぎ取りたかったですけれども・・」

FC東京U-18の攻撃の型のひとつである角昂志郎選手の個人技。それを支える「自分で仕掛ける、自分が最も輝くんだ」という意識。角昂志郎選手の仕掛けは見ていてワクワクしますよね!

 その中で、FC東京U-18は左サイドに位置するMF角昂志郎(3年)への配球を増やしていく。仲間から託されるような形でゴールを目指した10番は1対1でも、1対2の状況でも仕掛けにチャレンジ。自分の間合いでないようなシーンでなくてもボールを奪われず、個で局面を攻略していく。

 前半から左サイドの突破口となっていた角は、この時間帯でもドリブルからのスルーパスで決定機を演出。また右サイドからのラストパスに飛び込み、決定的なシュートを放つ。体力的にキツイ時間帯でも危険な存在になり続けていた角だが、最後までゴールをこじ開けることはできず。「自分がこのチームを勝たせなきゃといけないので、何とか1点もぎ取りたかったですけれども……」と悔しがった。

 だが、試合後は「やりがいのある、良い課題を与えてくれた試合になったと思います」と前向き。「自分がチャンスをモノにできなかったシーンもあったので、申し訳ない気持ちもありますけれども、前向きに、次は決めれるようにしたいと思います」と次に繋げることを誓っていた。
 
 東京武蔵野シティFC U-15に所属していた中学時代から、FC東京U-18へ進んだ後も年代別日本代表の常連。世代を代表するアタッカーは昨年、U-17ワールドカップも経験した。一方で後悔している部分もあるという。

「中3の頃まで好き放題やっていたけれど、高1、高2までは代役のいそうなプレーばかり。自分らしさというのを本当に出せなかった。正直、あっという間の2年間を過ごしてしまったという後悔が強かったので、本当に最初は自分で仕掛けるという意識付けというのがキツかったですけれども、今は楽しくチャレンジできているかなと思います」

 現在意識しているのは目の前の試合で「一番輝くこと」だ。「この試合で自分が一番輝かないと代表にも入っていけないし、生き残っていけないと思っているので、1試合1試合大事にして頑張っていきたい」。日々の練習の成果で自信を持って試合に臨むことができている。まだまだ全てが思い通りに行くわけではない。それでも、練習・試合で出た課題を一つ一つクリアしながら成長を続けて、どの試合でも一番輝く選手になる。

引用元:ゲキサカ
FC東京U-18MF角昂志郎はオンリーワンの選手、どの試合でも輝く選手へ
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?312531-312531-fl

大森理生「この年代だったら、自分はできて当たり前じゃなければいけないと思っている」

 将来へ向けて、“プロのレベル”を貪欲に求めながらU-18チームの試合に臨んでいる。この日、FC東京U-18のU-18日本代表CB大森理生(3年、トップチーム昇格内定)はカウンター狙いの市立船橋高の攻撃に対応。背後、スペースへのボールを的確にマイボールに変えて、高精度のフィードで攻撃の起点となっていた。

 後半の被シュートはわずか1。味方が押し込み続けている中でも集中力を切らさず、フィードは運営担当含めて見ている人が唸り声を上げるようなキックだった。だが、試合後、本人は全く満足していなかった。

「SHへ通すボールがちょっと高かったり、いつもならばライナーで行くボールがちょっと高くて、ロブというか前の方が(トラップしてから)スピードが出ないボールになった」と反省。今年は新型コロナウイルスの影響でほとんどアウェー戦を行えていない。その状況の中、普段と違う芝だということを意識して試合に臨んだが、数10cmの誤差が生まれてしまっていたことを本気で悔しがっていた。

 慢心ではなく、高校サッカーでは当たり前に違いを見せなければならないと考えている。「この年代だったら、自分はできて当たり前じゃなければいけないと思っているので、この年代で余裕を持ってやれるくらいのメンタル面を。チームの雰囲気含めて自分が落ち着かせる場面と、ガツガツ行く場面と、自分がチームを勝たせる動きというのは必要になってくるかなと思います」。高校レベルのままプロ入りする訳にはならない。だからこそ、大森は精度も、アベレージの高さも、頭の中も“プロ仕様”になることを意識している。

 この日、大森は同じく必死で勝つことを目指している相手選手の飛び込んでくる動きが、ややラフになっていると感じていた。昨年、U-23チームの一員としてJ3を経験しているCBはアツくなりすぎず、冷静に主審とコミュニケーションを取って指摘。冷静さを保ちながら状況を説明することの大切さをJ3で学んでいたからこそ、この日も“大人”の対応を見せていた。

 本人は「まだまだ足りていないかもです」という日常生活からより意識を高め、過密日程の今年、いつトップチームに呼ばれても良いように準備を続けていく。「『理生、行くぞ』となった時にすんなり入っていけるようにそこでチャンス掴みたいなと思って、練習でも意識してやっています」。来年以降へ向けた準備を意識高く続けることで、少しでも成長してプロの世界へ飛び込む。

 現在はU-18チームの一員。だからこそ、プレミアリーグ関東、クラブユース選手権はU-18チームのために全力で全勝を目指す。「3年間ずっとやってきた仲間なので、ここでしっかりとチームの雰囲気も良いですし、試合中の喋っている声もポジティブな声が多くてチームの雰囲気も自分の中では良いと思っているので、プレミア関東優勝して、クラブユース取れるようにやっていきたいです」。今年はU-23チームがなくなったが、注目DFはU-18チームでできる進化、勝利を続けてベストな形で1年を終える。

引用元:ゲキサカ
FC東京U-18CB大森理生はプロの質やアベレージの高さ、冷静さを求めて続けてトップへ
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?312541-312541-fl

常盤亨太「球際のところでこぼすんじゃなくて自分で奪い切って自分で出ていく」

常盤亨太選手がFC東京U-15深川に所属していた当時のチームメイトであった佐久間賢飛選手、金子凜選手、木村哲大選手が船橋市立船橋高等学校サッカー部に所属しており対戦することになりました。

 市立船橋高との強豪対決で際立つ動きを見せていた。FC東京U-18のMF常盤亨太主将(3年)は文字通り背中でチームを引っ張るような90分間。細かなポジショニングで相手のパスコースを消しつつ、誰よりも強度高く相手ボールを奪い取った。

 そして、ビルドアップに絡み、前線を追い越すようなスプリントを繰り返した。PAへ飛び出した後半15分のシーンなど決定機を演出し、40分には自らも枠内へ強烈なシュート。試合終盤の体力的に苦しい時間帯も迫力を持ってゴールを目指し続けた。

 ゴール、勝利への執念を最も感じさせていた常盤は「自分は球際のところでこぼすんじゃなくて自分で奪い切って自分で出ていく、前に繋いで、さらに追い越す走力だったり、去年からトライしていく中で結構できている」。一方で前線まで上がり、走り切った後の質を課題として挙げていた。

 1年時からプレミアリーグEAST出場を経験している常盤だが、当時の出場時間はわずかでチームも9位降格。帰ってきた“プレミア”で優勝することしか考えていない。この日のように特長を出し続け、仲間とともによりゴールと勝利を求め続けて「FC東京U-18が最も強い」ことを示す。

引用元:ゲキサカ
奪って、前へ。FC東京U-18MF常盤亨太主将が強豪対決で印象的な働き
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?312524-312524-fl
第3節 全試合ハイライト | 高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2020関東

次の対戦相手は流通経済大学付属柏高等学校

次節の対戦相手は流通経済大学付属柏高等学校。高校サッカー部との連戦です。ここまでの4試合を戦って2勝1分1敗の4位に位置しています。

この第4節もスポーツブルさんで試合中継があるようですので応援しましょう!

2020年10月3日(土)15:00 @東京ガス武蔵野苑多目的グランド
FC東京U-18 – 流通経済大学付属柏高等学校